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「ちょ…、ちょっと…土方くん…。」
銀時が啜り泣くような声を出す。
組み敷いた白い身体を眺めながら、土方は「ちゅっ」と小さく唇を重ねる。
まるで言葉を切るような土方のやりかたに、銀時がもどかしげに眉を寄せる。
乱れた着物がまとわりつく、その細い体を抱きしめて。
温かい体に頬をうずめてみる。
「なに、どうしたの?」
言葉がなくとも、その甘えるような仕草に銀時が首をかしげる。
やはり土方はなにも言わない。
いまだ黒い制服を着こんだまま、黙りこんでいる。
その黒髪をくしゃくしゃと撫でてやり、今度は銀時から唇を近づける。
吐息を感じて、目を閉じる土方の端正な顔。
よくよく見れば、すこしだけ線が細くなったかもしれない。
どうせまた昼夜なく仕事をしていたのだろう。
何も言わないから、何も聞かない。
抱きしめてくるから抱きしめる。
言いたいことがあるなら言えばいい。
言いたくないなら、唇を重ねて。
土方の指が、銀時の欲望をなぞる。
おぼれたいならどうぞご自由に。
耳元で、吐息が熱く濡れる。
微かな声、普段土方からはあまり呼ばれない名前を呼ばれて。
すこし気恥ずかしく思いながら。
「とーしろー。」
呼び返してやれば、またきゅっと抱きつかれた。
2009年11月20日再UP
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