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(18禁)着物で身体を隠すように、そっと身じろぐ。

着物で身体を隠すように、そっと身じろぐ。
「…は…ぁ。」
暑い…、喉が渇く。
見上げれば、『糖分』と書かれた額縁。
テレビ、机、黒電話。
銀時の座るソファーからは、日常が溢れた品々がいつもと変わりなく静かな顔をしてそこにある。
「…くそ…。」
銀時は悔しげにきゅっと唇を噛む。
ゆっくりと、ためらうように黒いズボンへと手を伸ばす。
そこは、すでに熱を持ち始めている。
こわごわ指を絡めると、腰が痺れて思わず呻き声が漏れた。
直接的な刺激に、欲望が急速に硬度を持つ。
「ぁ…はぁ…、んっ。」
触れて、足りずに握りしめ。
銀時は躊躇いがちに陰茎を扱いていく。
膨らんだ亀頭を指で擦りたてれば、切なさに肩が震えた。
「んっん…、あっ…。」
とろっと滲みでる先走りで手が汚れ、我慢出来ない喘ぎ声が恥ずかしく、頬を真っ赤に染めた。
誰にみられているわけでもないのに後ろ暗く、きゅぅっと身体を丸めてしまう。
「あはっ…ん…ん…あひっ…。」
最初は控えめだった手の動きも、欲望に負けて徐々に激しくいやらしくなる。
自分の好きな場所を、好きな苛め方で攻め立て、気持ちよさに瞳に膜が張る。
身体を支えきれず、ずるずるとソファーに横たわり、すんと鼻を鳴らしながら自慰を続けた。
だが、すぐに切羽詰まり、肌蹴た白い腹を引くつかせ、銀時は悲鳴を上げる。
「あっあぅっ…、やば…ぃ…、も…もっ、いっ…いっ!」
イきたい…。
そう思うのに、まだ…なにかが足りなくて寂しい。
「…や…だ…。イきたっ…。」
ふと、机の上にのった小さな箱が目に入る。
(…あれ…、土方が忘れてった……。)
とっさにそれに指を伸ばしてしまう。
もどかしげに蓋をあけ、火もつけずに咥える。
煙草の匂い…、土方の煙草の匂い。
香りによって引きだされた強烈なイメージ。
黒髪に三白眼に…低い声。
酷薄な唇の味を、銀時は知っている。
「うぅ…んっ……。」
フィルターを噛みしめ、目を瞑る。
激しく痙攣する体と、生温かくぬめる腹部。
快感は深く、ひどく銀時を消耗させた。
 

「まったくさぁ…。銀さんこういうことは淡泊だったんだけどなぁ。」
ため息をついて、ぼろぼろにしてしまった煙草に火を点ける。
紫煙がゆらりとたゆたい、やけに目にしみる。
上手くもない煙、だがそれ以上に匂いのもたらす記憶に銀時はそれを消すことができなかった。

 

×××

2009年12月5日
2009年12月30日再UP

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