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「よぅ、お兄さん、よく会うなぁ。」

「よぅ、お兄さん、よく会うなぁ。」
白い頭の男は相変わらずどんよりとやる気のない眼で見上げてくる。
暗い路地裏にしゃがみ込んでなにしてるかと思えば、腕を隠している袂からうっすらと血が滲んでいるのが見えた。
「…あんま派手にやらかすんならしょっぴくぞ。」
「相変わらず怖いなぁ、多串君は。」
唇を歪めてヘラリと笑う、いつも通りの表情をつくろうとしてもどこかぎこちない。
白い着物に、どす黒い赤がじわじわと広がっていく。
「あ~、そっかぁ、頓所のそばかここ。…っと、さぁて、食べ盛りの娘もいることだしぃ?お父さんは帰っとすっかなぁ。…っ!」
「っと…。」
立ち上がったものの、ふらりと傾ぐ体を土方の腕が支える。
「…てめっ、なにやってんだよ…っ!?」
土方の肩に縋るように倒れこんだ銀時の体が熱い。
耳元での荒い吐息に、土方は息をのむ。
「おいっ!?…すっげー熱じゃねぇかっ!!そんなんで帰る気かよっ!!?」
支えた体の熱さと、思いのほか薄い肩に動揺したことを知られたくない土方の口調は、よりいっそうぶっきらぼうになる。
「ははっ、心配してくれんだ。優しいねぇ…。」
茶化すように笑う声にも力がない。
体を起こそうと土方の肩に手をやるが、力なく。
「おいっ…。」
そのまま力尽きたかのように膝から崩れ折れる体を、今度はしっかりと抱きかかえる。
ぐったりともたれかかる体は、それでもやはり軽かった。
躊躇いはあったものの、そっと袂から腕を抜いてみれば、まるで真剣で切られたかのような大きな切り傷。
まだじわじわと溢れる血液で、真撰組の制服がなお一層黒く染まる。
「…ふん。このまま捨ててったら化けてでられそうだからな。どぅせてめぇのことだ、チャイナやメガネには見られたくねぇんだろ。」
土方は誰に言うともなく呟くと、その細い体を背にのせ頓所へと足を向けた。
 

近藤さんなら怪我人を放っておいたりしないだろう。
総悟にからかわれるのは目に見えている。
怪我の具合は山崎に見てもらえばいいだろう。
さて、万屋屋への連絡はどうしよう。
本人は怪我など知られたくないはず。
だが、あのうるさい連中はこんなちゃらんぽらんな男でも帰りが遅くなれば心配するのだろう。
あぁ、面倒だ、本当にこの白い男に関わると面倒だ。
ならなぜ自分はあの路地裏に踏み込んだ。
無視しようと思えばできた、わざわざ銀時に近づいたのは俺だ。
「面倒くせぇ…。」
くるくると柔らかな髪が頬をくすぐる。

 

×××

絶賛銀魂ドはまり中☆
自分は土銀派です。
アイシではかなりリバでしたが、銀魂はあんまりリバで書く気がしません。
もちろん読むのはどれでも大好きです(大概中途半端な嗜好)
もっとエロをっ!!
土方さんのテクにおぼれて喘ぐ銀さんがめっちゃ読みたいっ!!
土方さんはドライに女遊びとかしてたらいいなぁ、なんて思います。
ついでにサディスティック星の王子も彼の手にかかればめろめろ~とか、いいと思うよ。
2009年6月16日

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