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(18禁)銀時×神楽 「なぁ、…ちょっと。どこで覚えてくんだ、こんなこと。」

「なぁ、…ちょっと。どこで覚えてくんだ、こんなこと。」
銀時の溜息交じりの声が聞こえたかどうか。
自分より一回りも年の違う男の股間に奉仕する少女は、顔をあげる様子もない。
「おい、神楽…っ。」
細い指が血管の浮いた幹に絡みつき、僅か痛みを感じさせる程の力で扱かれる。
 

襖の開く音で銀時は目を開けた。
ひた…ひた…と、小さい足音。
この家に住んでいるのは、自分と幼い少女2人だけ。
侵入者の線は…ほぼありえない。
戦闘民族である夜兎、神楽の感覚は鋭い。
例え寝ていたとて、他人の侵略を許すはずがない。
(と、いうことは。)
「どーした神楽ぁ?」
うっすら目をあけると、カーテンを透かしてはいる月明かりに反射する青い瞳。
「…銀ちゃん。」
ほどいた薄桃色の髪が落ちかかるほっそりとした首は、妖艶とは言い難く、幼い。
「なんだよ、こんな時間にぃ~。あれか、夜這いか。…なんてなぁ~。てめぇ、俺はねみぃんだよ、とっととお前も寝ろや。それともアレか、お子様は一人じゃ寝られません、ってか。」
銀時は、自分の声が上ずったことを自覚した。
細い手足、極端に色素のない肌。
それはまるで、月光に発光しているように見える。
妖艶、とは言い難い、だが…。
「銀…ちゃん、ワタシ…。」
布団に横たわる銀時へと、神楽の指先が伸びる。
「…神楽?」
「ねぇ…、銀ちゃん。ワタシ、銀ちゃんが好き…なのかもしれないアル…。」
小さな指先が、銀時の顎にかかる。
やわらかなそれが、どれほどの力を孕んでいるか銀時は知っている。
「銀ちゃん…。」
青い目が、銀時を困ったように見つめる。
「…そ。」
「それだけ?…ずるいネ。大人はずるいヨ、子ども扱いばっかり。ワタシハ…こんなに銀ちゃんが好きなのに。」
そっと神楽は上体を屈めると…唇を重ねた。
触れるだけの、キス。
少女の指が、男の頬にすがるように触れた。
「スキヨ…。いっぱいスキネ。」
耳元で溜息をつく神楽を、銀時はまだ抱きしめてやれない。
「神楽。…なぁ神楽。」
「ナニヨ、お説教なら聴きたくないアル。」
「…てめぇ、この性悪が。」
銀時を戒める腕は、未だ緩い。
選択肢は銀時へと委ねられている。
つまり唇を重ねたことに銀時が合意したのだと、神楽は無言で責める。
「好きヨ銀ちゃん…。」
「…っ。てめっ、耳元でしゃべんなよ・・・ったく。」
もぞもぞと布団の中で銀時が身動きする。
「神楽、まぁなぁ…一応形式的に言うが?俺はてめぇより一回りも年上だ、しかもプーみてぇなもんだ、ついでに天パだ。」
「知ってるアル。」
「だろうな。そんで?てめぇはそんなロクデナシが好きだと?」
「何回言わせるつもりネ。ワタシだって…簡単に言える言葉じゃナイヨ、デリカシーのないオトコネ。」
「はいはい、失礼しました。一応俺は忠告したからな、後で泣くなよ?」
「泣く?ワタシガか?なんで…ッぅ…ん……。」
銀時の腕が、小さな体を拘束する。
唇が再び触れ合い、男の舌が強引に少女の口腔へと侵略をはじめる。
喉を震わす神楽は、銀時を抱きしめないよう必死に拳をつくったが、銀時にみつかってしまう。
「腕、まわしていいんだぜ?」
先ほどの仕返しとばかりに、神楽の耳元で囁いてやる。
肌を敏感に戦慄かせ、喉を喘がせながら神楽は首を振る。
「ヤダ…、壊しちゃうヨ…。」
夜兎族。
その戦闘能力は通常の人間と触れ合うにはあまりにも強い。
神楽が意識を保てる間はいいが、理性が本能に負けてしまえば、銀時を傷つける恐れがある。
怖がる神楽を、銀時のため息が撫でる。「だいじょぶだぁって。そんな簡単にやられやしねぇし。それにな、お前みたいなガキ相手にしてんだ。俺だってそんなにとばしゃぁしねぇよ。…最初はな。」
おかしそうに笑う銀色の男に、神楽はそっと腕を伸ばした。
「…じゃ、ワタシが…、ワタシにやらせてヨ…。」
うつむきながら、精一杯言葉を紡ぐ少女に、男が息をのむ。

 

×××

銀魂大好きです、のんびり読めて、ちょっとはらはらして。
そんでもって神楽がかなり好きです。
沖田とも書いてみたいなぁ。
もちろん一番好きなキャラは桂さんですけど。
BLサイト名乗っておいて、これじゃなノーマルカプですね、しかもなんつーか…ロリ系?
すみません、超雑食で;;
2008年10月16日

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